みなさんは、テレビをよく観ますか?
さっき家に帰ってテレビをつけたら、あるテレビ番組で『枕とマットは硬い方がいい』と言っていました。
これはまさに今、私が毎日書いているこのブログに関係のあること!と観ていました。
同じ番組を観た人、いますか?
その番組で紹介していた『枕とベッドは硬い方がいい』という情報。
もしかしたら、誤解してしまう人もいるかも?と思ってこの記事を書くことにしました。
私がテレビ番組を観たのは最後の数分だけ。
もしかしたら、その前にくわしい説明があったのかもしれませんね。
ただ、私が観た部分だけの話を聞いてしまうと、「枕とマットは硬ければ硬い方がいい!」と思ってしまう人もいるのではないかと心配になってしまいました。
私が寝具店のスタッフだったときもそうでした。
「マットは硬いほうが体にいい」と信じている人がいっぱいいました。
そのお客様に、今使っているマットを聞くと、カッチカチ。
まるで板の上に寝ているような感じです。
「硬いほうがいいんでしょ? でも、腰が痛いんだよねー。」と言いながら使っている人がほとんどでした。
『硬い』という言葉の受け取り方はひとそれぞれ。
みなさんは、どのくらいの硬さを想像していますか?
ここでは、あのテレビ番組で(たぶん)伝えたかったことの補足をしようと思います。
前の記事のおさらいになるところもありますが、おつきあいくださいね。
Contents
『枕とマットは硬い方がいい』は本当?

テレビで紹介していた『硬いほうがいい』理由
理由:頭や体がマットに沈みこむと、寝返りがうちにくいから
テレビ番組では、「一晩の寝返りは10~20回」と紹介していました。
私の記事でも、平均で20回とお話ししています。
この寝返り、ほかの記事でもお話ししたとおり、良い睡眠をとるためには重要なんです。
そして、テレビで言っていたのは、「柔らかい枕やマットは体を沈めてしまうので、寝返りがうちにくくなる」ということ。
なぜ、寝返りがうちにくくなるのか? ということろを補足しますね。
柔らかい枕やマットはなぜ寝返りがうちにくいのか?
体が沈みこむと、体とマットとの間にに大きな段差ができてしまうから
その段差を越えるのが大変。
力をいれて、段差を越えなければいけません。
枕も同じです。
力を入れずに、自然にクルっと回るのは難しくなってしまう。
ということです。
ごく普通のことなんですが、あらためて聞くと「なるほどね」って感じではありませんか?
私の記事でも、寝返りについてお話ししています。
よかったら、こちらものぞいてみてください。

寝返りがうちにくいとどうなるの?
体とマットの間に熱がこもってしまい、【深部体温が下がらない】。
それが、眠りを妨げる。
とテレビ番組で言っていました。
【補足】
【深部体温が下がらない】とは?
眠りを深くするには深部体温(体の内臓にこもる体温)を下げなければなりません。
深部体温を下げるには、体の表面から体温を逃がしてあげることが大切です。
表面の熱がこもってしまうと深部体温が下がりにくくなります。
ほかにも、
寝返りをうちたいときに、力が入ってしまい眠りが浅くなる
というものつけ加えたいところですね。
『硬い』はどのくらいの硬さのこと?
『硬い』といっても、ゴツゴツに硬ければ良いわけではありません。
おススメは、
- 仰向けで寝たときに、腰の下に隙間ができないくらいの硬さ
- 横向きに寝たときに、肩がラクな硬さ
肌触りや感触は硬くても、体が反ってしまってはかえって腰を痛めます。
横向きになったとき肩を押し上げてしまうような硬さは、肩に負担がかかります。
『低反発よりも高反発のほうがいい』は本当?

低反発は頭や体が沈んでしまって寝返りがうちにくい。
なので、寝返りがうちやすい高反発がいい。
とテレビ番組では解説していました。
この高反発が良い理由を聞いても、睡眠の質をあげるためには寝返りが重要だということがわかりますね。
ここで、高反発と低反発の特徴を簡単にご紹介すると、
- 高反発・・・体圧で下がった分を押し上げる力が大きい。押し上げて転がす。
- 低反発・・・体圧で下がった分を押し上げる力が小さい。沈めて包む。
このように、一般的には『寝返りしやすい=高反発』と言われています。
テレビ番組でおススメなのもわかりますね。
低反発にもいろいろあるしね。
最近では、低反発素材と書かれていても、沈めるのではなく高反発より小さい力で転がすタイプを指しているものもあります。
ここでは、テレビ番組ではおススメされなかった『低反発』はいったいどんなものなのか?
その特徴をみていきます。
低反発の特徴
ここで、低反発の特徴をご紹介します。
低反発はその字のとおり、反発が低いものです。
まくらやマットなど、寝具になったときの低反発の特徴はこちら。
大きなメリットとしては、
- 肌触りが優しい
- 寝返りが少なくても体圧を分散してくれる
- ウレタン素材なので温かく感じる
大きなデメリットとしては、
- 体が沈んで動きにくい
- ウレタンの密度が高いので重い
- 気温が低いときはウレタン素材が硬くなる
ほかにもいろいろな特徴があります。
長くなってしまうので、また別の記事でご紹介しますね。

低反発はダメなのか?
さきほどのテレビ番組の最後は、
「枕とマットは高反発のものにしましょう」
で終わりました。
では、低反発ではダメなのでしょうか?
低反発でも大丈夫です。
低反発には低反発の良いところがあります!
低反発の良いところは、寝ている間にあまり動かなくても、皮膚を圧迫しないところです。
枕やマットに当たっている部分の体圧をしっかり分散してくれます。
私の個人的に低反発をおススメする人はこんなタイプの人です。
- 大きな寝返りをしないタイプの人
- 体重の軽い人
- 年齢が上がって筋肉が少なくなってしまった人
低反発でもいいんだね。
まとめ

『枕とマットは硬いほうがいい』の意味は、『寝返りをうちやすくすること』
もう一つは、
枕とマットは低反発でも高反発でも大丈夫。
自分の体にあったタイプを使おう!
ということです。
体の特徴も、寝るときのクセもひとそれぞれ。
自分に合うものを見つけることが、快眠につながります。
ぜひ、お店に行って実際に試してみてください。
寝具は触って、試してから買うことをおススメします。
お気に入りをみつけて、ぐっすり眠りましょう。
では、おやすみなさいzzz